お茶の伝播と世界のお茶の呼び名
世界の茶の呼び名は、大別して
「Cha(チャ)」と
「Te(テ)」に分けられます。Cha(チャ)は「茶」で、広東語の系統を引き、茶の伝播と共に、主に陸路を通じて北へは北京、朝鮮、日本、モンゴルへと、西へはチベット、ベンガル、ヒンディーから中近東を経て一部東欧に広がり、一方Te(テ)は、福建省のモアイ語の系統を引く「荼」で、モアイとの貿易を始めたオランダ語の影響を強く受けて、海路を通じてヨーロッパに広がったと言われています。
また、お茶がヨーロッパに渡ったのは16世紀になってからです。
16世紀は大航海時代で海路によって伝えられました。当時、中国とヨーロッパの交易は、ポルトガルが独占していて、1557年に広東省の香港を植民地とし、マカオを基地として中国のお茶を輸入し始めたのです。17世紀になると、オランダがアジア交易の派遣を握り、オランダに一度運ばれたお茶が高値でイギリスに売られていました。そこでイギリスは、直接中国から輸入しようと、1689年に福建省のアモイに基地を作りました。この事が、英語の「tea」の語源になっているのです。
このようにそれぞれの国の「茶」を表す言葉は、広東語か福建省のアモイの言葉のどちらかが語源になっているのです。
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