食中毒にご用心!
これからの時期に気をつけなくてはならないものの一つに、食中毒に対する注意が挙げられます。急に気温が上がるこの時期は、特に食品の管理には十分注意したいものです。食中毒の細菌にはいろいろなものがあります。一般的なものでは、腸炎ビブリオやエルシュ菌などの感染型食中毒細菌と、ブドウ球菌やボツリヌス菌などの毒素型中毒細菌に分類されます。緑茶のカテキンにはこれらの菌に対する殺菌作用や菌の毒素を不活性化する作用があることが認められています。
また、1990年埼玉県の幼稚園で集団発生した食中毒は、腸管出血性大腸炎O-157によるものでした。この菌は感染力が強く、二次感染による広がりが認められました。O-157はベロ毒素を出し、これが腎臓の機能を冒したり、血液中の血小板の数を減少させ、溶血性貧血を起こす、いわゆる溶血性尿毒症候群を誘発します。O-157に対しても、カテキン類が殺菌作用と、ベロ毒素に対する抗毒素作用を併せ持つことが証明されています。
お茶を飲んだからといって食中毒にならないという過信は禁物です。熱中症対策としての水分補給と共に、食中毒に対する注意も怠りなく。
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