「深蒸し茶」、または「深蒸し煎茶」はどのようなお茶なのかご存知ですか?
「深蒸し茶」、または「深蒸し煎茶」はどのようなお茶なのかご存知ですか?
そもそも「深蒸し」という言葉は製造過程の茶を蒸す時間が一般の煎茶に比べて「長く蒸す」つまり「深く蒸す」という事からきています。長く蒸すことで茶葉が柔らかくなり、葉が崩れ、粉っぽいお茶になります。静岡県中部や三重県南勢地方が主産地で、東京方面が主な消費地となります。一説によると東京は水があまり良くないので、水に負けない味の濃い深蒸し茶が好まれたとのことです。
深蒸し茶は、静岡県中部の牧之原台地で昭和30年代に誕生しました。もともとこの地の生産するお茶は苦渋味が強く、市場では良質茶としての評価が得られませんでした。そこで苦渋味の改善策として、蒸し度を強めた製茶法が農家の努力によって創りだされ、昭和40年以降、生産が増加しました。最近売られている急須は、中に網のついている様々なタイプのものが売られています。これは「深蒸し茶用」の急須で、粉が出てこないように網がつけられています。とはいっても多少の粉は出てくるもので、湯呑みの底に沈んだ粉の部分も湯呑みを揺すりながら、きれいに飲み干すのが私の飲み方です。
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